
ジャズの世界には「巨匠」と呼ばれるミュージシャンがいます。ジャズ史に輝く巨匠たちは革新的な演奏で独自のスタイルを確立しました。彼らがどのようにメロディーやコードを自分のスタイルに取り込んでいるのか、決められたコード進行からいかにリリカルなアドリブフレーズをつむぎ出しているかを研究しながら、憧れの名曲・名演奏にチャレンジしてみませんか?
![]() | ピアノトリオ |
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![]() | 1954年のエロール・ガーナーの作品です。ピアノの魅力を存分に引き出したエレガントでゴージャスなスタイルは、誰もが一度はトライしてみたいものではないでしょうか。ガーナーが飛行機の窓から見える霧にインスパイアされ、機中で作曲したと言われています。発表された当初はピアノ曲としてレコーディングされましたが、後に歌詞がつけられ多くのシンガーにも愛されるようになりました。ストリングスによるアレンジも良く耳にしますね。 |
![]() | ゆったりとしたムードを演出できるように、肩のちからを抜いて柔らかい雰囲気を意識しましょう。全体的に和音が多いので、ともすると重厚になりすぎてしまいますから、左手の音量には細心の注意を払ってください。一部かなり難易度の高い部分がありますが、丹念に練習して是非弾きこなしてみてください。 |
![]() | 1954年のアルバム「ミスティ」に収録された作品です。パーソネルはエロール・ガーナー(p)、ワイアット・ルーサー(b)、ユージン・ファッツハード(ds)。ガーナーはテクニシャンとしても知られますが、正規のクラシックピアノのレッスンを受けたことがなく、実は楽譜が読めなかったそうです。左手の和音を4分音符で刻むスタイルは一見単純そうですが、絶妙のリズム感がこれを華麗な演奏へとまとめ上げています。 |
![]() | ピアノトリオ |
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![]() | ピアニスト、ボビー・ティモンズの作曲です。元々は1958年に録音されたアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズの同名のアルバムのために書かれた曲で、こちらの演奏が有名ですが、ティモンズ自身のトリオでも1960年にアルバム「THIS HERE」を録音しています。今回は60年の作品を元にアレンジしてありますので、ピアノトリオ版をお楽しみください。 |
![]() | 冒頭の有名なテーマは、ほとんど聴こえないくらいの大きさで演奏されている「ゴーストノート」がリズムを引き締める大切な役割をしています。意識して弾いてください。全体的に拍の裏に気持ちを置くようなつもりで演奏すると、特有の粘り気のあるグルーブが再現できます。是非マスターして渋く決めてみてください。 |
![]() | 1960年のアルバム「THIS HERE」に収録されています。パーソネルは、ボビー・ティモンズ(p)、サム・ジョーンズ(b)、ジミー・コブ(d)。1958年録音のアート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズのアルバム「Moanin'」でもティモンズ本人がピアノを弾いていますので、聞き比べてみてはいかがでしょうか。「Moan」とはうめき声を上げるという意味だとか。ファンキーで粘り気のあるグルーブや、ソロのほとばしるようなエネルギッシュな演奏が聴きどころです。 |
![]() | ピアノトリオ |
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![]() | ネッド・ワシントン作詞、ビクター・ヤング作曲、1949年映画「マイ・フーリッシュ・ハート」の主題歌です。様々なミュージシャンに取り上げられ、ビリー・エクスタイン、ジミー・スコットなどボーカルもののヒットも数多くありますが、今回はピアニスト、ビル・エバンスのアルバム「ワルツ・フォー・デビイ」の中に収録されたアレンジでお届けします。エバンス独特のしっとりとした大人のムードをお楽しみください。 |
![]() | スロー・バラードはともすると急ぎがちな演奏になりやすいので、テンポキープに気を配って、音符が前に倒れないように注意してください。ピアノパート以外のベースやドラムのフレーズを良く聴いて、自分が弾いていないところも気を抜かないのがポイントです。また、抑制された美しさがこの曲の持ち味です、渋くキメてみましょう。 |
![]() | 1961年、ビル・エバンス(p)、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(d)のビレッジバンガードでのライブ録音が有名です。アルバムタイトル曲の「ワルツ・フォー・デビイ」と共に、ピアノ+バッキングといういわゆるバックバンド風ではなく、3者対等のインタープレイによるピアノトリオの確立という新たな可能性を開拓した演奏としても知られています。ピアノの旋律に呼応するように歌うベースのフレーズが随所に現れるのに注目して聴いてみてください。 |
![]() | ピアノトリオ |
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![]() | 映画音楽の巨匠ヘンリー・マンシーニの代表曲で同名のアメリカ映画の主題歌ですが、ジャズスタンダードとしても大変有名で多くのミュージシャンに取り上げられています。今回は4ビートのアレンジですが、このほかにもボサノバやバラードなど様々なリズムのアレンジがありますので、聴き比べてみるのも興味深いですよ。 |
![]() | タッチに注意して軽やかで小粋なムードを大切に演奏しましょう。冒頭部はところどころに2拍3連のリズムが混在していますので、ベースラインをよく聴いてください。シンコペーションが多く出てきますので、苦手な方は単音でよく練習してリズムをつかんでから弾くといいでしょう。 |
![]() | オスカー・ピーターソン・トリオ(オスカー・ピーターソンp/レイ・ブラウンb/エド・シグペンd)の演奏です。都会的な雰囲気の中にも、ブルーノートを散りばめるなど肩の力の抜けた小粋なアプローチがピーターソンらしい1曲です。テーマの部分ではシンコペーションを強調したキメや2拍3連などの仕掛けがある一方で、ちょっとした隙間に滑り込んでくるベースやドラムとのさりげなく自由なやりとりが聴き所のひとつになっています。 |
![]() | ピアノトリオ |
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![]() | ジャズピアニスト、ビル・エバンスの同名のアルバムに収められたこの曲は、エリック・サティの小品を思わせるようなロマンティックなピアノの旋律で始まります。ジャズファンのみならず、多くのピアノファンの心を惹きつけて離さない名曲です。Debbyとはエバンスの姪っ子の名前だとか。 |
![]() | 冒頭部分はタッチに注意して美しい音色を意識してください。4ビートになったあたりからはかなり難易度が高いですが、まず左手を完全に弾けるようにしてから右手を乗せると覚えやすいと思います。足でビートを踏みながら演奏するなど、リズムを特に意識して演奏するとジャズらしさが演出できるでしょう。 |
![]() | 1961年、ビル・エバンス(p)、スコット・ラファロ(b)、ポール・モチアン(d)のビレッジバンガードでのライブ録音が有名です。ピアノ+バッキングといういわゆるバックバンド風ではなく、3者対等のインタープレイによるピアノトリオの確立という新たな可能性を開拓した演奏としても知られています。クラシックの小品を思わせるような繊細なワルツで始まり、途中4ビートに発展しますが、随所でそれぞれが自由にフレーズを紡ぐのがお分かりになるでしょう。 |