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わかりやすいデザイン -ロングライフなもの・後編-

ナガオカケンメイさん

2007.09.12 水

ナガオカケンメイさん

前回ご紹介した「わかりやすいオペラ」を主催したナガオカケンメイさん(写真)に、「わかりやすいデザイン」について語っていただきました。


今やロングライフデザインの提唱者として、様々なメディアでも注目されいてるナガオカさん。


ナガオカケンメイさんの考える「わかりやすいデザイン」とは?


ヤマハのデザインピアノ『MODUS』(モーダス)を例に、デザインの魅力についてのお話をうかがってみました。



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【ナガオカケンメイさんとは?】
ナガオカケンメイさんは、デザイナーとして活躍しながら、デザイン性の高い生活品を販売するデザインリサイクルストア「D&DEPARTMENT PROJECT」を開業。眠っていた過去の良品を次々と世に送り出しています。他にも日本の「ものづくり」の原点となる商品の復刻再販売プロジェクト「60VISION」を立ち上げるなど、ロングライフデザインを見直すきっかけを世の中に提唱する第一人者です。
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◆◆デザインってわかりにくい?◆◆

-ナガオカさんの考える「わかりやすさ」ってどんなものですか?

私たちは隔月刊で「d long life design」という小冊子を出しているのですが、これを創刊したきっかけが「デザインってわかりにくいよね?」ってことだったんです。

ナガオカ氏インタビュー
「本当にいいデザイン」って、カッコイイだけじゃないんです。長く使える「本当にいいデザイン」を伝えたくても、伝える人が業界人だと用語で語ってしまうんです。そんな「デザイン」というものをわかりやすくしたかったというのがきっかけでした。

その延長で、世の中の「わかりにくいもの」を「わかりやす伝えたい」という気持ちがずっと私の中にあるんです。

イベント「わかりやすいオペラ」を開催したのも、一般的に「わかりにくい」とされるオペラを少しでも多くの人に「わかりやすく」楽しんでもらいたかったからなんですよ。


-確かに曲の背景を説明してもらってから聴くと、深みや味わいが違いました。

テノール歌手・井澤章典さんの気取らない楽しい語りのおかげで、曲ものすごく身近になるんですよね。「あの曲って、そういう意味があったんだ!」って。

テノール歌手の井澤章典さんとナガオカケンメイさん
テノール歌手・井澤さん(左)とナガオカさん




◆◆デザインピアノMODUSとの出会い◆◆

-今回のイベントでも活躍したヤマハのデザインピアノ『MODUS』との出会いについて聞かせてください。

最初はデザイナーの黒川雅之さんの事務所で見たんです。あの存在感には衝撃を受けました。デザイナーの私ですら発想し得ない次元でのデザインだったんです。

『MODUS』はアコースティックピアノとデジタルピアノの中間の位置づけにある製品だと思うんです。まず、その点に感心させられましたね。


ヤマハデザインピアノMODUSヤマハデザインピアノMODUS
ヤマハのデザインピアノMODUS(モーダス)


そして実際に『MODUS』の前に座ってみると、普通のデジタルピアノの前に座るよりも、気持ちがワンランク上に高まったんです。『MODUS』独特の重厚感があって、すごくぜいたくな気持ちになれた。これってすごいことだと思います。

『MODUS』って、すごく難しいジャンルの製品だと思うんです。本物志向の人がどう評価するかという懸念もあるでしょうし。サイレントシリーズなども同じだと思いますが、本物志向のスタンスを崩さないままに、斬新なデザインを生み出しているという点は本当に見事です。

ヤマハデザインピアノMODUS












-では、『MODUS』はロングライフデザインとなり得ると思いますか?

見た目の美しさはもちろんのこと、『MODUS』は様々な観点から見てもロングライフデザインになり得る製品だと思いますよ。

まず「今までなかった位置付け」の製品であるということ。そして「最新機能を一番の魅力としていない」点もロングライフの条件をクリアしています。

必要最低限の機能があって、時代を超えて愛され使いこなせるということが、ロングライフデザインの大きな要素です。グッドデザイン賞を受賞している製品は、まさにそういった条件をクリアしているものばかりです。

『MODUS』はとてもシンプルにできています。機能を削って洗練させる過程には、きっと相当な苦労があったのではないでしょうか。



◆◆ロングライフデザインの定義とは?◆◆

-ナガオカさんの考えるロングライフの定義について教えてください。
ナガオカ氏インタビュー
私の考えるロングライフの定義は「40~50年使い続けられるもの」。最新の機能を備えた製品ではなく、リサイクルしてずっと使い続けられるモノですね。

ロングライフを提唱するということは「ものを捨てない」ということにも結び付きます。私のこうしたコンセプトが、今の社会のテーマとたまたま合致して、共感していただけるのは、本当にうれしいことです。

また「ものを買う」という行為は「もの」をつくっている企業やメーカー、ブランドを応援することだと思います。ガム一個から住宅まで、ものは何であれ「購買する」ということは、そのジャンルが成熟することに結び付きます。

だから、みなさんも良質なものを吟味して買って、長く大切にしようという気持ちになってもらえればと思います。それがエコにもつながるのですから。


-「ものを大切にする」ということは、一見シンプルなようで、実は深い意味合いに結び付くというわけですね。



◆◆「物事をわかりやすく伝えたい」という言葉どおり、とてもわかりやすい言葉でお話をしてくれたナガオカさん。これからの時代、ナガオカさんの提唱する「ロングライフ」は、時代のキーワードとしてさらに注目されることでしょう。お忙しい中、快くインタビューに応じていただいたナガオカさん、ありがとうございました。◆◆



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 - Information -

「わかりやすいオペラ」をD&DEPARTMENT DINING 大阪店で開催!

D&DEPARTMENT DINING 東京店で開催され大好評だったイベント「わかりやすいオペラ」を10月13日(土)にD&DEPARTMENT DINING 大阪店(西区・南堀江)でも開催いたします。

テノール歌手井澤章典さんのわかりやすい解説と透き通るような歌声、そしてピアニスト吉田衣里さんの奏でるデザインピアノ『MODUS H1』の音色を、シャンパン片手に楽しんでみませんか?


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