曲作りの過程で大事なこと(2007.07.20)
皆さん、こんにちは。ヤマハの石川です。
nシリーズには、DAWコントロールやモニターコントロールを行なう機能が内蔵されていますが、今日はこの部分を作っていくときの過程を少しご紹介したいと思います。
製品がだんだん出来上がってくると、試作機を使って実際のユースケースを想定して使い倒す、という時期があります。私はプライベートでもギターを弾いたり曲を作ったりしているんですが、今回は特に新しいコンセプトのモデルですので、目いっぱい触り倒して、開発チームにフィードバックする作業を、いつもよりも長い時間をかけて行いました。スタジオに篭って、約2日間、本当に目いっぱいでした。やはり実際のユースケースに当てはめてみて初めて判ることがたくさんありますし、使っている人の気持ちとか感覚、使い心地というのは、本当にやってみないと判らないことなので、神経を使います。今回は特に、「直感的な操作」とか、「迷わない」とかという感覚的な部分を大事にしているモデルなので、仕様に甘えずにオペレーションを追求しましょう、と決めて触り倒しました。
実際「録音する」っていう作業にはさまざまな要素があって、それも人それぞれでやり方が違いますよね?そういう中で、どこまでいろんな人たちの作業を効率いいものにできるか、快適な音楽制作環境を整えるか、というところがnの目的というか、役割だな、と思って、その中で特に大事だな、と感じたのはモニターコントロールをするところでした。
モニタースピーカーを選択する、という基本的なことから、モニターするソースの選択、MUTEボタンやDIMMERボタンのように、地味だけど絶対にはずせない機能、実はここが録音やミックス作業をしているときに、一番大事なんじゃないか、と感じたくらいです。実際、各社からモニターをコントロールするための専用機が発売されているわけですが、この機能を内蔵したことが制作ツールとして非常に重要なポイントだったな、と思います。
それからDAWコントロールの部分なんですが、ここはボタン数の制限がありました。

試作段階では、実は今ついているトラックセレクト、Rec Ready(Enable Record)、CYCLE、マーカーのADDと移動、という構成ではなくて、違うボタンがアサインされていました。でも、触り倒しを行なっている間に、このボタン構成ではちょっと使いにくい、ということが判明して、いろんなパターンを想定して結果的に今の構成になりました。これも、もし触り倒しをやっていなかったら変な構成になっていたところでした。
やはり実際に録音作業をやって仕様を作る、ということが、当たり前ながらとても大事なことだと改めて判りました。
それでは皆さん、よい週末を!



