作曲のススメ その9 リズムをつけよう!(2008.04.28)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
世の中はGWに突入、という感じでしょうか。
私が居る浜松地区のヤマハは、29日が休みで、
あとは3日から6日までがお休みです。
毎年この時期は浜松まつりが開催されるので、
今は街のいたるところで、ラッパの音やお囃子の音が聞こえ、
法被を着た人たちが、きびきびと準備をしている姿を見かけます。
さて、今日は先週までで作ったメロディーとコード進行を基に、リズムをつけていきたいと思います。
このあたりでそろそろアレンジの方向性も見えてきますので、この曲をどういう風に仕上げたいか、というあたりも意識し始めています。例えばちょっとクールなR&B系のスムースJAZZみたいな、とか、ストレートな8ビートのバラードだ、とか、大まかなイメージが浮かんでいる感じです。
私の場合は、ズバリ、「誰々風にしたい!」という感じで決めていくことが多いです。特に、私はドラムという楽器が好きなのと、ドラマーで好きなミュージシャンが多いので、「この人が叩いたらどうかな」みたいな想像から始めることが多いです。そうすると、その人っぽい雰囲気の曲=その人が叩いてる曲のアレンジに近いものになっていきます。
あとは、バンド用の曲だったら、各メンバーの得意なジャンルや方向性を軸に、リズムに関して大まかな方向性を決めることが多いです。なので、例えば好きなバンドがあるんだったら、このメンバーが演奏したら、どうなるかな?ということを考えて、同じ楽器編成にしてみたりするのも面白いですね。
それから、最近はたくさんのフレーズをプリセットで持っている機器やソフトシンセを使うこともできます。ヤマハの機器ではシーケンサーのQY100などを使うのも一つの方法です。自分ができる範囲で、さまざまな道具を活用して、ご自身のメロディとコードを基に、思いきり想像を広げていただければと思います。
さて、今回の曲は、私はちょっとスムースJAZZのようなリズムで、ハネた方がかっこいいかな、というイメージを浮かべました。Norman Brownが気持ちよくギターソロを弾いているような感じで、クールな仕上がりになるといいな、と思っています。そこで、ドラムを簡単にMIDIで打ち込んでみました。
また、同時に、ドラムを入れたらやっぱりベースもほしいよね、ということで、先日打ち込んだ鍵盤のパートの、ルートに当たる音だけを切り取って、別トラックに移し、そのパートにベースの音色を入れてベースパートにしました。もちろん、そのままではちょっと物足りなかったので、ちょっとだけ経過音を付け足しています。このデモはあくまでも後で生楽器でバンド録音(といっても、全部のパートを私が弾くのですが(笑))することを想定してますので、ベースに関してはこれ以上加工をしないようにします。バンドのデモの場合は、演奏者の想像を大事にするために、敢えてシンプルなままにしておくこともあります。これは時と場合によって使い分ければよいと思います。今回の場合はこれで十分ですね。
さらに、メロディにもちょっとだけ経過音を入れてます。次のメロディに繋がるような感じで、前の機械的に4つの音が1小節に入ってるのに比べてこれも動きが出てきたのではないかな、と思います。じゃ、聴いてみましょう。
リズム入りバージョン
いかがでしょうか?大分曲らしくなってきましたね。やっぱりドラムとベースが入ると一気にバンドっぽくなってきます。
さて、まず決めるのはキックの位置ですが、前回作ったコードの変わるポイントがメロディでもリズムのアクセントになっていましたので、そこにキックをおきます。スネアはまあ、シンプルに2拍めと4拍めに置いて、、、と、いうことである意味典型的なパターンになりました。
さて、このドラムの打ち込みですが、単純に16分音符の3連でハネているわけではありません。このパターンは、ワシントンGoGoというジャンル(?)の典型的なスタイルで、16分3連ほどはハネてません。そこで、MIDIの機能で「クオンタイズ」という機能を使ってこのハネを作ります。具体的にはクオンタイズがかかる音符を16分音符に設定して、スイングレート(ハネ具合)を60%あたりに設定します。ここは曲によりますので、GoGo系だったら55~62%の間をいろいろ探してみるといいと思います。
もうひとつ、ハイハットのベロシティ(音の強さ)に工夫がしてあります。16分表のベロシティに比べて、16分裏のベロシティを約60%~70%くらいに下げてあります。こうすることで、チックタックチックタック、という16ビートのノリが人間らしくなります。もっと言うと、これにさらに、1拍で4つ音がありますが、強弱中弱 というベロシティで組むとさらに細かいニュアンスが出せますので、試してみてください。
上記のベロシティ編集も、「クオンタイズ」で一括でできますので、ハネ具合とベロシティ調整を打ち込んだ後さくっとやっていただくといいと思います。ちなみに、イーブンの16分の曲でも、ハネ具合52%くらい、ベロシティを70%くらいでかけると、ちょっと人間らしい雰囲気になりますので、試してみてください。(^^)
というわけで、いよいよ録音前のデモが出来たということで、次は構成を作っていきたいと思います!
ではでは!
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作曲のススメ その8 ツーファイブとドミナントモーション(2008.04.24)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
今日の浜松は雨です。最近雨の日が多いですね。
前々回にコード進行の仕組みについて話す、と書いていたのに、それをすっ飛ばしてリズムアレンジに突入してしまっていました。ので、ここで、今日はコード進行の仕組みについてちょっと補足しておきます。
コード進行には、ある程度蓄積された経験からくるルールみたいなものがあって、それがタイトルにもなっているドミナントモーションとツーファイブです。Jazzを演奏される方はすごく馴染みが深いと思うんですけど、このふたつの進み方が、コード進行の基本と言われています。私も本格的に作曲を学んだわけではないので、なんちゃってなんですが、この進行のさせ方というのがすごく安定感のあるものなので、よく使います。また、部分転調をさせるときの足がかりにもしています。
具体的にどういうことか、というと、ドミナントモーションは、5度のコードから1度のコードに行く動き、ツーファイブは、2度のコードから5度のコードに行く動きです。キーがCの曲で言うと、ドミナントモーションはG7からCへ動く動き、ツーファイブはDmからG7への動きになります。
で、今回これを取り上げたのは、このドミナントモーションやツーファーイブそのものを理解しましょう、ということではなくて、こういう法則があるから、ちょっと真似をして取り入れて、簡単に考えてみましょう、というのが本題なんです。使えるものはそのままパッケージで使ってみて、自分の曲に合えば採用、合わなかったら使わない、というくらいの軽い気持ちでアプローチしていただくとよいと思います。
今回取り上げたのは、Am7(11)>C7(9)>Fmaj7(9)という進行が、どうやって生まれてきたか、というとこなんですけど、C7(9)>Fmaj7(9)はある意味ドミナントモーションなんですね。Am7からC7に動いて、お、ちょっと緊張感漂うな、となって、その後、ドミナントモーションと同じように、Fmaj7に進むことで、ホッと落ち着く、そういうような感覚で捉えていただくといいと思います。
次にツーファイブですけど、これは、コード進行が単調になってきたときに、間に挟むコードを考えるときに使うことが多いです。例えばAm7からC7に動くコード進行があったとして、これがあまりに唐突だなあ、と思ったとします。そんなときは、Am7とC7の間にGm7を挟んで、コード進行に彩りを加える、ということはよくやります。
一般的に、ツーファイブやドミナントモーションは安定した進行を約束する、王道ですので、突拍子もないコード進行を考えたときに、その進行を活かすための部分的安定剤として使ってみてはいかがでしょうか?
というわけで、結構駆け足でお話してしまいましたが、コード進行のお話でした。
では皆さん、ごきげんよう!
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作曲のススメ その7 メロディの持つリズムを読む!?(2008.04.23)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
今週は海外現地法人のスペシャリストたちが来ています。
久しぶりに仲間たちに会うことができて、とても嬉しいです。
時差の関係もあり、最近はEメールでの会話が中心になっていますが、
やっぱり直接顔を合わせて話をすることがやっぱり何よりだな、と思いました。
さて、今日も作曲についての続きを話していきたいと思います。
前回はおしゃれコードをつけて、コードの置き換えをやってみましたが、今回はいよいよリズムアレンジを考えていきたいと思います。
私の場合は、リズムを考えるときも、メロディの持っているリズムを活かして作っていくことが多いですので、今回もそのやり方でご紹介していきたいと思います。
まず今回のメロディを見てみると、1小節の中で、8分音符が4つあって、4つめが長くなってる構造になってますね。言い方を変えると、2拍めの8分裏のタイミングに、前の音たちとはちょっと赴きの違う印象的な音が入ってる状態になっています。(ちょっと説明が判りにくいですかねえ。。。じゃ、画像で。)つまり、前の3つの音と最後のひとつの音の2つの大きな流れがある、と考えてもらっていいと思います。
そこで、前の3つの頭(つまり1拍め)と、4つめの音の場所にリズムアクセントを持ってきてみましょう。具体的には、今、3拍めの頭にコードを鳴らしているのを、2拍めの8分裏にコードを鳴らしてみます。バンド用語では、「8分で食ってる」状態ですね。じゃ、データで聴いてみましょう。
8分食いバージョン
譜面はこちら
実はちょっとコードもひとつ変えてみました。2小節めの2つめのコードをCmaj7(9)からC6(9)に変更しています。というのも、メロディの音とコードの音で半音でぶつかった構成音があったので、響きが濁っていました。そこで、ぶつかっていた音を、メロディと合う音に変えました。ちょっとすっきりしたんではないですかね?ここのコードはAm系の音でも合うかなあ、と思いますが、今回はこのままCベースのコードで進めていこうと思います。
で、ここでのツボというか、コツなんですが、似たメロディの動きをひとつの塊という感じに捉えて、ひとつの小節、あるいは2つの小節でメロディの流れを感じてもらって、そのメロディの塊が変わるところでコードが鳴るアクセントを持ってくるようにすると、結構自然な流れになります。で、これを知っておくことで、逆にわざとそのタイミングをずらしてコードを鳴らすリズムアレンジもあります。なので、ここには決まりはありません。目安として、メロディの塊の変わり目を参考に、コードを鳴らすタイミングを探していくと、それほど迷いもなくアレンジが整ってくるのでは、と思います。
ちなみに、私はエレピの音が大好きなので、コードの音をエレピにしてみました。本来はエレピだと、こんなにオープンなコードではなくて、もう少し音をぐしゃっと集めた方がいい響きになりますが、それはまた後ほど、ということで、こうやって少しずつ好みの方向へアレンジを進めていきます。。。(^^)
というわけで、次はドラムのリズムを考えていきたいと思います。ではでは!
作曲のススメ その6 コードの置き換えで変化をつける(2008.04.22)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
ここのところ雨が続いてましたが、今日はすごくいい天気です。
ずいぶん暖かくなってきましたね。半袖がちょうどよい季節になってきました。
さて、前回に引き続き作曲の話を続けていきたいと思います。
前回はおしゃれコードにして、雰囲気を出してみましたが、ここでもうひと捻り、というときの技、というかやり方のひとつとして、コードを置き換える、ということを試してみたいと思います。
コードを置き換える、と言っても、むやみに置き換えるのは経験上あまり上手くいきません。というのも、メロディの流れに添った形でコードをつけていると、メロディの持ってるコード感みたいなものが支配的になるので、それほど劇的な変更はできなくなってることが多いからです。
そこで、音が似てるコードならそれほど違和感なく置き換えられるのではないか、ということで、構成音がほとんど同じだったり、近いものだったりするコードをピックアップして、部分的に置き換えるということをやります。このコードのことを「代理コード」と呼んだりしますが、今回はこの代理コードを使って、さらにアレンジを加えていこう、というのがテーマになります。
じゃあ、どう考えていくか、ですが、まずは前回紹介した「Cmaj7, Dm7, Em7, Fmaj7, G7, Am7」の6つのコードに似た音を考えて見ましょう。まず簡単なところでは、Dm7はFの構成音とほとんど同じ、Em7は同様にGの構成音とほぼ同じ、Am7はCとほとんど同じです。Cmaj7はAm7(9)と同じだし、Fmaj7は、Dm7(9)と同じ。みたいな感じで、どんどん同じ音のコードを見つけていくとよいでしょう。ギターを弾く方だったら、ギターの押さえ方から考えるとわかりやすいですよね。同じ押さえ方で、ベース音だけ動かしたらどんなコードになるかを探していくと、実にさまざまなコードに同じ音なのにベースが違うだけで違うコードになるんですよね。
これを利用して、コードの置き換えを行なったのがこのテイクです。
コード最終アレンジバージョン
譜面はこちら
いかがでしょうか?おしゃれコードに単純に置き換えただけから、少し動きが出てきた感じになったのではないかと思います。あと、多少テンションノートを加えて、単純な7thコードからさらに響きを加えています。そうすることで、またさらに代わりに使えるコードが増えてきます。当然ですよね?コードに含まれる音が4つ、5つと重なってるわけですから、その中でコードとして捉えられる構成音が増えるわけですからね。
ちなみにこのアレンジの場合は、2小節めのDm7(9)がG7(11,13)の置き換えですね。ベースの流れをFからルートに向けて1音ずつ下げていきたかったので、Dm7(9)にしました。それから、5小節めのC7(9)ですが、これは私の大好きな流れで、Am>Gm>C7>F という流れの一部を使っています。俗に「部分転調」とか言われますが、そんな細かいことは気にしないで、C7の次にはFに行くと落ち着く、という「ドミナントモーション」という動き方を部分的に取り入れてやっています。これを基にメロディの雰囲気を損なわないコードを選びつつ進行を作って、最初の4小節と後半の4小節の動きを作ってみました。
あとは、G/AとかF/Gという見慣れないものが出てきましたが、これはonコードと言って、ベースの音だけ別の音になっているコードです。G/Aだったら、ベースはAで、コードはG。これはコード表記を変えると、Am7(9,11)のような感じに書けるんですが、単純に上の音をGにすることで、ちょっとすっきりした、でもちょっと浮遊感のある雰囲気になるので、結構好きです。ちなみに、上記のアレンジのうち、例えばC7(9)のところはB♭/Cにしても構成音が似てるのでOKだと思います。基本的に5度の7thのとこか、6度m7(9)の代わりに持ってくることが多いですが、9thコードの置き換えにすると、ちょっとオシャレな雰囲気が漂う感じにできることもあります。いずれにしても、置き換えた後、メロディと合わせてみて違和感がないか、とか、コードの流れが変じゃないか、とかはやはりご自身の耳で判断する必要がありますので、いろいろ試してみていただければと思います。
コード進行については、この次の回でもさらに少し触れたいと思います。これを知ってると進行の組み立てが判りやすくなりますので、知ってるとお得ですからね。(^^) で、その後はリズムをつけていくお話に進んでいきます。いよいよ作曲も佳境ですね。ここでできた曲は、最終的にはn12を使って録音する予定です。私もますます楽しみです。
というわけで、今日はこのへんで失礼します。ごきげんよう!
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作曲のススメ その5 おしゃれコードで色気を出そう(2008.04.21)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
この週末は、またナレーションの録音をお手伝いしました。
今回は録音場所の都合でn12を使うことができなかったのですが、録音前の設定作業などでかなりの時間がかかってしまいました。普段nシリーズで使い慣れると、とっさのときに、「あれ、どうだっけ?」と考えてしまうことがあります。それだけ、nシリーズでの使い勝手が便利というか、録音だけに集中できるように出来てるんだな、ということを、自分で改めて実感しました。(^^)
さて、今日は前回のコードの続きで、基本的なコードからちょっとアレンジを加えて、おしゃれな響きのコードに変えるところをご紹介します。
私は結構POPS系というか、歌ものが多いのと、後はCrossoverと呼ばれる70年代くらいのインストものがすごく好きなので、そういうテイストを楽曲に持ち込みたいな、といつも思っています。そんなときに、この「おしゃれコード」を使うと、結構雰囲気が出るのでよく使っています。もちろん、そういうコードの響きがそぐわない曲もあるので、全部につければよいというものではないのですが、RockがベースではないPOPS系の曲なら大体使われてることが多いんではないかと思います。
じゃあ、具体的にどうやってアレンジしていくか、ですが、現在は3つの音で構成されるコードを使っていますが、これを4つとか、5つの音で構成されるコードにしていきます。え、楽譜では3つの音だけではなかったぞ?と思った方もいらっしゃるかもしれません。それは、ギターの音で書いたからですね。一オクターブ上の音とかも入ってるので、5音とか6音の楽譜表示になっていますが、基本は3つの音で作られています。3つの音は、ルート(1度)、3度、5度でしたね。ここにもうひとつ上の音を足します。そうすると、
前回ご紹介した6つのコードたちは、このようなコードになります。
Cmaj7, Dm7, Em7, Fmaj7, G7, Am7
これで、前回の音源のコードを差し替えてみるとこんな感じになります。
おしゃれコード置き換えバージョン
譜面はこちら
ちなみにこの譜面にある、C△7というところの△7は、メジャー7のことです。上のように、maj7と書かれたり、大文字でM7と書かれたりしますが、リードシートでは、マイナー7と見分けがつくように、三角の記号で書くことが多いです。あと、フォントの都合もあるので、今回から譜面に手書きしました。(^^)
iいかがでしょうか?ちょっと雰囲気が出てきましたよね?いつも使っているコードにひとつ音を加えるだけで、結構アレンジができてしまうものなんです。面白いですよね。私も、この「おしゃれコード」を覚えたての頃は、この響きだけで嬉しくなってしまって、どんな曲にでもつけていたことを思い出します。
でも、このままだと最初の4小節と後の4小節もほとんど繰り返しになっていて、メロディも最初に機械的に作ってしまったためちょっと単調なので、もうひと捻りしたいところだなあ、と思っています。そこで、次回は、似てるコードに差し替えて雰囲気を出そう、というテーマで、代理コードを使ったコードアレンジのお話をしていきたいと思います。それでは皆さん、ごきげんよう!
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作曲のススメ その4 コード(和音)をつける(2008.04.17)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
ここのところ浜松は雨が降っています。こういうときは作曲にぴったり!ということで、今日も作曲の話をしていきたいと思います。もうすっかり私の個人的な趣味となっていますが(笑)、少しでも皆さんのお役に立てたらと思っていますので、どうぞ宜しくお願いします。
さて、前回まででメロディを作ってきましたが、メロディだけではやっぱり寂しいし、これでは「曲を作ったぜ!」って言う感じではないですよね?そこで、今日はこのメロディにコード(和音)をつけていくお話です。
例えばギターを始めたときに、ほとんどの人が最初に出会うのがこの「コード」という言葉。友達とかにギターの弾き方を教えてもらうと、大体最初に「じゃ、コード覚えなよ」と言われます。コード、つまり和音なんですが、和音はいくつかの音が重なってできたものです。例えばドミソの3つの音はCです。ファラドはF、ソシレはGというように、それぞれにコードの名前がついてます。今回も、この詳しい部分の説明はあまりに長くなるので省きますが、ルート+3度+5度の音でできたのがメジャーコード、ルート+短3度(3度の音より半音低い音)+5度だとマイナーコード、という具合にルールが決まっています。ここは別の場面で調べてみてください。(続きを読む のところで参考になるページをご紹介しますね。)
さて、ここからが本番。まず、キーがCの曲で考えたとき、ほとんどのポピュラーソングは、次の7つのコードだけ知っていればほとんどギターで弾けます。
C、Dm、Em、F、G、Am、B7(フラット5)
で、もっと言うと、最後のB7(フラット5)もほとんど使わずに、残りの6つのコードを使って曲を作ることができます。ギターの場合はカポタストを使えば、これら6つの押さえ方を知っているだけで、いろんなキーの曲を弾くことができますから、ギターを始めたばかりの方は、是非試してみてください。(^^)
今回はこのC、Dm、Em、F、G、Amのコードを使って試してみますが、その前に、どんな曲に仕上げたいか、を考える必要があります。要素としては、
1)明るい曲
2)暗い曲
3)ノリノリのアップテンポ
4)しっとりバラード
あたりのざっくりした方向性だけ決めましょう。特に明るい曲か暗い曲かはコードのつけ方に大きく影響します。一般的に明るい曲はメジャーコード中心、暗い曲はマイナーコード中心で構成していくとイメージに近くなります。そこで前回のメロディに、明るいコード中心のアレンジと、暗いコード中心のアレンジをそれぞれやってみました。
明るいコードバージョン
譜面はこちら
暗いコードバージョン
譜面はこちら
いかがでしょうか?同じメロディだけど、結構雰囲気が違うことがお判りいただけると思います。このようにコードは曲全体の雰囲気を作るのに非常に大きな役割を担っているわけですね。
さて、ここからが個性の見せ所です。上記のようにひとつのメロディにコードのつけ方がいろいろあるわけですから、ご自身のイメージに合わせて、コードを選んでいくといいと思います。私は今回は、ちょっと切ないけど、最後はちょっと元気出して、明るい未来が待ってるような曲(笑わないでくださいね)に仕上げたいなと思っていますので、この明るいバージョンと暗いバージョンを組み合わせてコードをつけてみます。それがこれです。
組み合わせバージョン
譜面はこちら
ご説明したとおり、ちょっと切ない雰囲気で進みつつ、最後はメジャーで明るく笑顔で終わる、というような感じにしてみました。
いかがでしょうか?ちょっと駆け足すぎたかも知れませんが、コードのつけ方は決まってるわけではなくて、いろんな候補から選ぶことができる、ということがちょっとだけ感じていただけたんではないかと思います。コードブックなどで、上記の6つのコードを覚えて、いろいろメロディを歌いながらコードを鳴らしてみてもらえればと思います。
次回ですが、もう少しコードの話をしたいと思います。今度は「おしゃれコード」のお話です。コードを構成する音に、あとひとつ違う音を加えるだけで、きらきらと輝く雰囲気になりますので、それを試してみましょう!ではまた!
作曲のススメ その3 メロディのきまり(2008.04.14)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
週末はいかがお過ごしでしたか?
私は日曜の夜はライブをやっていました。
長年の付き合いであるギターパンダこと山川のりをさん、
そして、暖かいサウンドのnelcoのお二人と対バンでした。
どちらも個性的で、しかも心に残るサウンドでした。
皆さんも機会があれば是非チェックしてみてください。
さて、立て続けにエントリーしておりますが、先週の続きを書いていきたいと思います。
前回ご紹介した、「音数を決めてメロディを作る」のやり方で、ちょっとしたデモを作ってみました。
これです。(mp3/403k)
楽譜はこちらからどうぞ。
テンポは76でちょっとゆっくりな感じです。1小節に4つの音で作ってあります。これからこの曲をどう料理していくか、をちょっとずつご紹介したいと思います。
で、このメロディなんですが、一応「ドレミファソラシド」の範囲で作ってあります。つまり半音、黒鍵の音が入ってない状態ですね。鍵盤の白い部分だけで演奏できます。で、メロディを作るときの決まりごとというのは、この「ドレミファソラシド」の7つの音のことを言ってます。意識するのはこれだけでまずはOKです。もちろん、詳しく理論的に説明することもできますが、そんな難しいことはあまり考えずに、「ドレミファソラシド」だけ考えてくださいね。これなら、鍵盤をあまり弾くのが得意でなくても、一音ずつマウスで入力していくこともできますし、それほど難しくないのではと思います。現に、このメロディもマウスだけで約10分ほどで考えながら入力したものです。
で、ここでちょっと疑問が出てきます。「世の中にはドレミファソラシドだけで作られた曲ばかりではないじゃないか!」。そうですね。そのとおりです。じゃあ何かと言うと、それらの曲は、「スタートの音がドではないドレミファソラシドで作られている曲」なんですね。
「ドレミファソラシド」は、それぞれの間の音が ド<1音>レ<1音>ミ<半音>ファ<1音>ソ<1音>ラ<1音>シ<半音>ド という関係になっています。なので、ドレミファソラシドだけで作られていない曲は、この関係を維持したままで、スタートの音を別の音にしているだけなんですね。
これを「スケール」と呼びますが、白鍵のドレミファソラシドは、「Cメジャースケール」と呼ばれます。なので、この関係のまま、ドの位置がレだったらDメジャー、ミだったらEメジャーという具合に、それぞれの音階のドにあたる音をアルファベットでスケールネームの区別に使っています。で、その、ドにあたる音をルートと呼びます。このルートを決めることも、後でコードを決めたり、ベースラインを考えるのに重要ですので、ここだけちょっと意識しておいてください。
一般的に、このスケールの範囲の中でメロディを作ると、後でコードをつけるときにすごく簡単なので、このスケールの決まりに従って今回も白い鍵盤だけで曲のモチーフを作ってみました。
もちろん、理論的に細かいところはもっとありますが、そういう部分は詳しいサイトにお任せして、そんなことをあまり気にせずに、まずは白い鍵盤だけで曲を作ろう!ということで進めていきたいと思います。つまり、Cメジャースケールを使って、キーがCの曲を作ろう!ということになります。
では次回はコードをつけるところの話をしたいと思います。それではごきげんよう!
作曲のススメ その2 メロディを作ろう!(2008.04.11)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
実は私は今、新しい職場に異動して研修をたくさん受けている最中です。
その合間にこのブログを書いていますが、違う部署に異動しても、こうやってブログを続けていける環境を作ってもらえたことは非常に嬉しい限りです。なので、ここを読んで下さっている皆さんに、少しでもお役に立てたらと思います。
さてさて、今日はまず昨日ご紹介したワークフローの1番めにあった、「メロディを作る」というところをお話ししたいと思います。
私は普段は歌モノの曲を作ることが多い(大体7割くらい)ので、必然的に楽曲の主役は歌、ボーカルになります。となると、やはり、一番目立つところは歌のメロディですよね。というわけで、そういう楽曲はメロディから作っていくことが多いです。
もう少し細かくメロディというものをみてみると、メロディは、さまざまな長さや高さの音が連なって出来ていますよね。いくつかの音が連なった「フレーズ」が組み合わさってメロディになってます。辞書で調べると「旋律」「音楽の節(ふし)」と書かれていました。で、このメロディを作るわけなんですが、いろんな音を適当に並べて一定のリズムで歌っても、それはメロディになりますし、最も簡単なメロディの作り方のひとつは、ルートの音を、ベースと同じリズムで歌っても、それはメロディです。人間の声は同時発音数は1音(ホーミーとかは別です(笑))なので、大体ひとりで歌えばそれがメロディになってますよね。なので、鼻歌を歌う感覚でメロディを作っていくのが自然な流れだなあ、と思います。
で、私がよくやるのは、通勤途中歩いてるときに、適当なメロディを歌いながら考える、というのが多いです。それが例えば何かの曲に似ていようが、どこかで聴いたことあるメロディだろうが、構わずに「ふんふんー」と歌いながら歩きます。(変な人みたいですけど気にしないでくださいね。)
でそうしてるうちにちょっと心に引っかかるフレーズが生まれてきます。ここは神頼みなので、方法論とかは実はないのですが(笑)、なんとなく気持ちよく流れるフレーズが出てきたら、それを今度は繰り返して歌います。実はこのとき、他の要素、例えばドラムはこんな感じかなー、とか、ギターの雰囲気はやっぱり歪み系かなー、とか、そういうことも一緒に想像しながら歌うとよりイメージが深まっていきます。もっと言うと、自分がライブで歌ってるイメージとか、バンドでステージに上がってるイメージまで沸いてくるとさらに盛り上がってきますね。
そうやって、盛り上がってきたフレーズを、今度は展開させていきます。直前のつながりとか、後のつながりを想像していきます。このフレーズだったら、前はこうかなー、とか、直後はちょっと下がるほうがいいな、とか。そういうことから始まって、つながりのよいフレーズを考えていきます。前のいろんなイメージがあると、例えば直前に印象的なギターフレーズがあって、みたいなとこから広げていくのも楽しいですよね。そういうオブリもメロディのひとつですしね。フレームワーク的に考えるときは、そのメロディと同じリズムで、同じ音数をキープしたまま、音を変えて試してみるのも面白いアプローチです。そうすると、例えば歌詞とかが5文字ずつとかになって、韻を踏んだ言葉遊び的なアプローチもできたりします。
ここで注意するポイントは、無理して作り上げようとしないことですね。自然な流れを大事にして、無理に出来上がりにしないほうが後でいろいろ遊びがあって楽しいと思います。無理にできなかったら、同じメロディを繰り返してもいいですし、自身が作る曲に、ルールや常識なんていうものはありません。自分が思ったとおりに、そして、自分が気持ちよく歌えたり、聴けたりするメロディを楽しく探してもらえればと思います。
ここで疑問点がでてきます。上記は全部「口で歌って」作る方法ですよね。「歌はあまり得意じゃないんだよな」という方もいらっしゃるかと思います。そんな場合は、ぜひ楽器を使ってください。ピアノでも、ギターでも、トランペットでも、何でも構いません。自分ができる楽器を使って、好きなメロディを自由に奏でてみてください。何かのまねから入ってもよいし、あるいは楽譜が読める方なら、ある有名曲の終わりの音から逆に並べて演奏してみてもいいと思います。そうやって、メロディを作ることに慣れることから、やがて自分らしいメロディが生まれてきますので、焦らずにゆっくりと試してみてください。
おっと、もうひとつ。「楽器も得意じゃないしー」という方もいらっしゃいますよね。そんな場合は、私はDAWソフトウェアを使うことをお勧めします。DAWソフトウェアには「ピアノロール」ウィンドウという、MIDIデータを編集する画面がありますが、この画面は、音の長さと高さを横軸の時間軸に並べて、視覚的に確認することができます。Cubaseだとちょうどこんな感じです。

ここに適当でよいので、音を並べて、いろいろ高さとか長さとかを変えることでメロディの断片ができあがります。これを基に曲を作っていくのもひとつの方法ですね。
いずれにしても、ご自身が無理なくできる方法で、自由に気持ちよいメロディを作るということが作曲の第一歩だと思います。どんどん自由に作ってみていただければと思います。
次回は、そのメロディの決まりごとについてお話してみたいと思います。では、皆さん、よい週末を!
作曲のススメ(2008.04.10)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
昨日おとといと東京に出張でしたが、初日は雨と風が強くて、なかなか大変でした。ニュースでも、傘が飛ばされるシーンなどが出ていましたね。しかしながら、昨日は若干穏やかな天気だったので、お昼休みにはコーヒーショップの野外席でのんびりコーヒーを飲んだりしました。いい季節になってきましたね。
さて、今日から何回かに渡って、このブログでは作曲についての話題を取り上げていきたいと思います。nシリーズのようなレコーディング機器は、録音される楽曲があって初めて役に立つものです。でも、作曲とかって結構敷居が高いもので、特に初心者の方にとってみると、どこからどう手をつけていいのかよく判らない、ということもあるんじゃないかと思います。
それから、バンドをある程度やってきた方でも、既存曲のコピーやカバーはたくさんやってたけど、これからオリジナルにも挑戦してみたいな、とか思う方もいらっしゃるだろうし、演奏が中心であまり作曲をされてこなかった方にも、nシリーズのようなレコーディング機器を使ってもらいたいな、と思うので、作曲をするためのヒントみたいなものを少しばかりですがご紹介できたらな、と思っています。
一応私のバックグラウンドをご紹介すると、私は高校生のときにオリジナル曲を作り始めました。それまではバンドで日本や海外のロックバンドの曲をやっていたのですが、当時好きな女の子に認められたくて(不純な動機ですね(笑))作曲に挑戦してみよう!と思って作り始めたのがきっかけです。
とはいえ、習いに行くわけでもなく、まずは今までコピーした曲のコード進行でかっこいいな、と思うものをいくつか使って、そこに自分でメロディを乗せてみる、ということを結構やってました。今聴くとすごく恥ずかしいですが、いわゆる「パクリ」ソングみたいなものをひとりでたくさん作っていました。そうしているうちに、だんだんとコード進行の仕組みみたいなものが判ってきてだんだん楽しくなってきました。その後、大学生のときに作曲もお仕事でやらせてもらうようになって、いろいろと現場で勉強させてもらいました。
というわけで、そういった私の経験の中で苦労したお話とか、感じたこととか、工夫したネタとか、裏技とかを交えつつ作曲をする流れみたいなものをご紹介していきたいと思いますので、これからもゆっくりお付き合いしていただければと思います!
まず基本的なワークフローをご紹介すると、私の場合は下記のような流れで曲を作っています。各パートについては、次回以降で詳しくご説明していきたいと思います。
まずは楽曲の土台作りです。
1) メロディの断片を作る
2) コードをメロディにつける
3) リズムを考える
ちなみにこの1)~3)は、順番が入れ替わることもあります。リズムから作ることもあるし、コード進行から作ることもあります。一般的に、歌モノを作るときはメロディから、インスト系を作るときはコード進行とリズムから、という感じです。あと、例えば歌詞が先にある場合もありますので、そこは場合によって変わってきますね。大体このあたりで、ある程度のその曲の方向性みたいなものが決まってきます。
続いて編曲に入りますが、上記の断片的なフレーズとかの状態で録音を始めることもあります。これはどういう場合かというと、曲をバンドで作りたいときなどに、敢えて全部を決めないで、ネタだけ持っていって、スタジオで膨らますことがあります。そんなときは、この段階で録音をスタートしますが、一応編曲して自分のデモを作る想定で次の手順に進みますね。
4)断片的なメロディとリズムとコード進行を基に、他の部分を考える
5) 他の部分がある程度できたら1日寝かす
6) 5)の曲を覚えていたら、リードシートを起こす
7) 各パートの録音をする
8) ミックスをする
9) マスタリングをする
10) CDに焼いてみて、カーステやいろんなシチュエーションで聞いてみる
11) 10)で感じたことを基に修正をして再ミックス、再マスタリング
12) できあがり!
大きな流れはこのような感じです。特に5)なんかは、私結構大事にしているポイントです。忘れない曲はいい曲になるんじゃないかな、と信じていますので、敢えてすぐに録音しないで寝かす、という方法。カレーなどでも、1日寝かすことで旨みやコクが出ますからね。(^^)
というわけで、これから少しずつご紹介していきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします!
雨模様(2008.04.08)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
今日は研修で東京に出張中ですが、雨で風も強く、荒れ模様でした。
電車も遅れたりして、なかなか大変でしたね。
さてさて、nシリーズの情報をいろいろとお届けしていますが、
今日は2ちゃんねるのnシリーズのスレッドをご紹介します。
YAMAHA n8・n12
巨大掲示板には、一般的にメーカーにとっては実際都合のよい情報ばかりではないのですが、そういった面も含めて、いろんな情報が集まってきます。いい情報も悪い情報も、全部nシリーズの情報なので、そんな中に皆さんにとって有益な情報が少しでもあれば幸いです。実際、今のスレッドには結構有益な情報を投稿してくれているユーザーさんがいらっしゃいます。ありがたいですね。また、私たちもさまざまな情報を真摯に受け止めて、よりよい製品に育てていきたいと思っています。なので、さまざまなご意見をどしどし送っていただければと思います。宜しくお願いします!