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ヤマハ n12/n8 開発者ブログ~最高の音質と快適な音楽制作環境を目指して~

作曲のススメ その2 メロディを作ろう!(2008.04.11)

皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
実は私は今、新しい職場に異動して研修をたくさん受けている最中です。
その合間にこのブログを書いていますが、違う部署に異動しても、こうやってブログを続けていける環境を作ってもらえたことは非常に嬉しい限りです。なので、ここを読んで下さっている皆さんに、少しでもお役に立てたらと思います。


さてさて、今日はまず昨日ご紹介したワークフローの1番めにあった、「メロディを作る」というところをお話ししたいと思います。


私は普段は歌モノの曲を作ることが多い(大体7割くらい)ので、必然的に楽曲の主役は歌、ボーカルになります。となると、やはり、一番目立つところは歌のメロディですよね。というわけで、そういう楽曲はメロディから作っていくことが多いです。


もう少し細かくメロディというものをみてみると、メロディは、さまざまな長さや高さの音が連なって出来ていますよね。いくつかの音が連なった「フレーズ」が組み合わさってメロディになってます。辞書で調べると「旋律」「音楽の節(ふし)」と書かれていました。で、このメロディを作るわけなんですが、いろんな音を適当に並べて一定のリズムで歌っても、それはメロディになりますし、最も簡単なメロディの作り方のひとつは、ルートの音を、ベースと同じリズムで歌っても、それはメロディです。人間の声は同時発音数は1音(ホーミーとかは別です(笑))なので、大体ひとりで歌えばそれがメロディになってますよね。なので、鼻歌を歌う感覚でメロディを作っていくのが自然な流れだなあ、と思います。


で、私がよくやるのは、通勤途中歩いてるときに、適当なメロディを歌いながら考える、というのが多いです。それが例えば何かの曲に似ていようが、どこかで聴いたことあるメロディだろうが、構わずに「ふんふんー」と歌いながら歩きます。(変な人みたいですけど気にしないでくださいね。) 


でそうしてるうちにちょっと心に引っかかるフレーズが生まれてきます。ここは神頼みなので、方法論とかは実はないのですが(笑)、なんとなく気持ちよく流れるフレーズが出てきたら、それを今度は繰り返して歌います。実はこのとき、他の要素、例えばドラムはこんな感じかなー、とか、ギターの雰囲気はやっぱり歪み系かなー、とか、そういうことも一緒に想像しながら歌うとよりイメージが深まっていきます。もっと言うと、自分がライブで歌ってるイメージとか、バンドでステージに上がってるイメージまで沸いてくるとさらに盛り上がってきますね。


そうやって、盛り上がってきたフレーズを、今度は展開させていきます。直前のつながりとか、後のつながりを想像していきます。このフレーズだったら、前はこうかなー、とか、直後はちょっと下がるほうがいいな、とか。そういうことから始まって、つながりのよいフレーズを考えていきます。前のいろんなイメージがあると、例えば直前に印象的なギターフレーズがあって、みたいなとこから広げていくのも楽しいですよね。そういうオブリもメロディのひとつですしね。フレームワーク的に考えるときは、そのメロディと同じリズムで、同じ音数をキープしたまま、音を変えて試してみるのも面白いアプローチです。そうすると、例えば歌詞とかが5文字ずつとかになって、韻を踏んだ言葉遊び的なアプローチもできたりします。


ここで注意するポイントは、無理して作り上げようとしないことですね。自然な流れを大事にして、無理に出来上がりにしないほうが後でいろいろ遊びがあって楽しいと思います。無理にできなかったら、同じメロディを繰り返してもいいですし、自身が作る曲に、ルールや常識なんていうものはありません。自分が思ったとおりに、そして、自分が気持ちよく歌えたり、聴けたりするメロディを楽しく探してもらえればと思います。


ここで疑問点がでてきます。上記は全部「口で歌って」作る方法ですよね。「歌はあまり得意じゃないんだよな」という方もいらっしゃるかと思います。そんな場合は、ぜひ楽器を使ってください。ピアノでも、ギターでも、トランペットでも、何でも構いません。自分ができる楽器を使って、好きなメロディを自由に奏でてみてください。何かのまねから入ってもよいし、あるいは楽譜が読める方なら、ある有名曲の終わりの音から逆に並べて演奏してみてもいいと思います。そうやって、メロディを作ることに慣れることから、やがて自分らしいメロディが生まれてきますので、焦らずにゆっくりと試してみてください。


おっと、もうひとつ。「楽器も得意じゃないしー」という方もいらっしゃいますよね。そんな場合は、私はDAWソフトウェアを使うことをお勧めします。DAWソフトウェアには「ピアノロール」ウィンドウという、MIDIデータを編集する画面がありますが、この画面は、音の長さと高さを横軸の時間軸に並べて、視覚的に確認することができます。Cubaseだとちょうどこんな感じです。
keyeditor.jpg
ここに適当でよいので、音を並べて、いろいろ高さとか長さとかを変えることでメロディの断片ができあがります。これを基に曲を作っていくのもひとつの方法ですね。


いずれにしても、ご自身が無理なくできる方法で、自由に気持ちよいメロディを作るということが作曲の第一歩だと思います。どんどん自由に作ってみていただければと思います。


次回は、そのメロディの決まりごとについてお話してみたいと思います。では、皆さん、よい週末を!

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