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ヤマハ n12/n8 開発者ブログ~最高の音質と快適な音楽制作環境を目指して~

作曲のススメ その9 リズムをつけよう!(2008.04.28)

皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
世の中はGWに突入、という感じでしょうか。
私が居る浜松地区のヤマハは、29日が休みで、
あとは3日から6日までがお休みです。


毎年この時期は浜松まつりが開催されるので、
今は街のいたるところで、ラッパの音やお囃子の音が聞こえ、
法被を着た人たちが、きびきびと準備をしている姿を見かけます。


さて、今日は先週までで作ったメロディーとコード進行を基に、リズムをつけていきたいと思います。
このあたりでそろそろアレンジの方向性も見えてきますので、この曲をどういう風に仕上げたいか、というあたりも意識し始めています。例えばちょっとクールなR&B系のスムースJAZZみたいな、とか、ストレートな8ビートのバラードだ、とか、大まかなイメージが浮かんでいる感じです。


私の場合は、ズバリ、「誰々風にしたい!」という感じで決めていくことが多いです。特に、私はドラムという楽器が好きなのと、ドラマーで好きなミュージシャンが多いので、「この人が叩いたらどうかな」みたいな想像から始めることが多いです。そうすると、その人っぽい雰囲気の曲=その人が叩いてる曲のアレンジに近いものになっていきます。


あとは、バンド用の曲だったら、各メンバーの得意なジャンルや方向性を軸に、リズムに関して大まかな方向性を決めることが多いです。なので、例えば好きなバンドがあるんだったら、このメンバーが演奏したら、どうなるかな?ということを考えて、同じ楽器編成にしてみたりするのも面白いですね。


それから、最近はたくさんのフレーズをプリセットで持っている機器やソフトシンセを使うこともできます。ヤマハの機器ではシーケンサーのQY100などを使うのも一つの方法です。自分ができる範囲で、さまざまな道具を活用して、ご自身のメロディとコードを基に、思いきり想像を広げていただければと思います。


さて、今回の曲は、私はちょっとスムースJAZZのようなリズムで、ハネた方がかっこいいかな、というイメージを浮かべました。Norman Brownが気持ちよくギターソロを弾いているような感じで、クールな仕上がりになるといいな、と思っています。そこで、ドラムを簡単にMIDIで打ち込んでみました。


また、同時に、ドラムを入れたらやっぱりベースもほしいよね、ということで、先日打ち込んだ鍵盤のパートの、ルートに当たる音だけを切り取って、別トラックに移し、そのパートにベースの音色を入れてベースパートにしました。もちろん、そのままではちょっと物足りなかったので、ちょっとだけ経過音を付け足しています。このデモはあくまでも後で生楽器でバンド録音(といっても、全部のパートを私が弾くのですが(笑))することを想定してますので、ベースに関してはこれ以上加工をしないようにします。バンドのデモの場合は、演奏者の想像を大事にするために、敢えてシンプルなままにしておくこともあります。これは時と場合によって使い分ければよいと思います。今回の場合はこれで十分ですね。


さらに、メロディにもちょっとだけ経過音を入れてます。次のメロディに繋がるような感じで、前の機械的に4つの音が1小節に入ってるのに比べてこれも動きが出てきたのではないかな、と思います。じゃ、聴いてみましょう。


リズム入りバージョン


いかがでしょうか?大分曲らしくなってきましたね。やっぱりドラムとベースが入ると一気にバンドっぽくなってきます。


さて、まず決めるのはキックの位置ですが、前回作ったコードの変わるポイントがメロディでもリズムのアクセントになっていましたので、そこにキックをおきます。スネアはまあ、シンプルに2拍めと4拍めに置いて、、、と、いうことである意味典型的なパターンになりました。


さて、このドラムの打ち込みですが、単純に16分音符の3連でハネているわけではありません。このパターンは、ワシントンGoGoというジャンル(?)の典型的なスタイルで、16分3連ほどはハネてません。そこで、MIDIの機能で「クオンタイズ」という機能を使ってこのハネを作ります。具体的にはクオンタイズがかかる音符を16分音符に設定して、スイングレート(ハネ具合)を60%あたりに設定します。ここは曲によりますので、GoGo系だったら55~62%の間をいろいろ探してみるといいと思います。


もうひとつ、ハイハットのベロシティ(音の強さ)に工夫がしてあります。16分表のベロシティに比べて、16分裏のベロシティを約60%~70%くらいに下げてあります。こうすることで、チックタックチックタック、という16ビートのノリが人間らしくなります。もっと言うと、これにさらに、1拍で4つ音がありますが、強弱中弱 というベロシティで組むとさらに細かいニュアンスが出せますので、試してみてください。


上記のベロシティ編集も、「クオンタイズ」で一括でできますので、ハネ具合とベロシティ調整を打ち込んだ後さくっとやっていただくといいと思います。ちなみに、イーブンの16分の曲でも、ハネ具合52%くらい、ベロシティを70%くらいでかけると、ちょっと人間らしい雰囲気になりますので、試してみてください。(^^)


というわけで、いよいよ録音前のデモが出来たということで、次は構成を作っていきたいと思います!
ではでは!



ご参考


ワシントンGOGOと言えばやっぱりこの人、「Chuck Brown」です。
http://www.windmeupchuck.com/
「Any Other Way To Go」というライブアルバムでドラムを叩いてるRicky Wellmanは、私の最も愛するミュージシャンです。エレクトリックマイルスのバンドでも活躍した人で、マイルスのライブDVDでも彼の素晴らしいグルーヴを体感することができますので、是非チェックしてみてください。


DTM講座
http://dtm-creator.com/course/


DTMミニ講座 ~ドラム打ち込みノウハウのヒント
http://tears.iaigiri.com/takhp-coramu-dtm.html

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