作曲のススメ その15 餅は餅屋に?!(2008.05.30)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
今日の浜松は風はありましたが、いい天気でした。
いつもと違う道で通勤してみましたが、
馬込川からのアクトタワーがいい感じでした。

さて、このブログも、このエントリーで100回めとなりました!パチパチ!
早いもので、はじめてのエントリーから約1年ほどが経とうとしています。
これからも宜しくお願いします。
というわけで、今日の話題は作曲の続きのお話です。ワークフローを確認しましょう。
1) ガイドトラックの録音
2) ドラムパートの打ち込み ←今日はここです。
3) ベースの録音
4) バッキングギターの録音
5) キーボードの打ち込み
6) リードギターの録音
7) その他の録音
さて、ドラムの打ち込みそのものについては、前のエントリー(作曲のススメ その9 リズムをつけよう!(2008.04.28))でお話したので、今日はちょっと別のアプローチからお話したいと思います。
ドラムの打ち込みをやるためには、やはりドラムのことを学ぶのが一番の方法です。ドラマーが普段どんなことをやってるのかは、ドラムを叩かない人にとっては未知の世界ですよね。そこで、ドラムをやってる人に、例えばドラムを叩かせてもらってみる、というのもすごく勉強になります。
そうすると、最初はやっぱり難しくて叩けないと思いますが、これを知ることがすごく大事だな、と思うんですよね。「あー、こんなことやってるんだな」とか、「シンプルな8ビートも、意外と難しいんだな」とか、そういういろんな思いが生まれてくると思うんですが、そういう気持ちを持ってることが、ドラムという楽器に対しての意識とか、ドラマーに対する敬意とかに繋がって、最終的にはバンドでのアンサンブルに繋がっていくように思います。
あとは、ドラムの教則ビデオはなかなか参考になります。好きなドラマーのビデオとかを観つつ、打ち込みの研究ができるほか、たまに譜面がおまけで付いていたりして、それを見ながら打ち込みをしてみるというのもかなり楽しいですよね。私はバーナード・パーディ、スティーブ・ガッド、ジェフ・ポーカロ、村上ポンタ秀一さんなどの教則ビデオが好きでしたが、本当に楽しくて、見ていて飽きないです。
それから最近では各楽器の打ち込み方法を書いた教則本も発売されていますし、Googleで調べてもたくさんの情報を得ることができます。逆にたくさんあって迷うかもしれませんね。(^^)
ドラムに限らず、自分以外のパートの楽器のことを知ることは、皆さんの音楽人生にとってすごく有益だなあ、と思います。たまに自分のパート以外のところも、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか?
というわけで、前回打ち込んだドラムのデータを修正して今回の完成形にしたいと思います。
次回はベースの録音ですね。Sweet Spot Morphing Compressorを使っての音作りなどをしつつ、録音していきたいと思います。では、よい週末を!
nシリーズは社内の録音でも活躍してます。(2008.05.28)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
昨日はまた東京に出張していました。
ちょうどよい気温と湿度で、すごく快適でしたね。
しかしながら、昨日はスタジオにこもって録音の仕事でした。
こんないい天気の中でスタジオに篭ってるのも
どうか、とは思いつつも、n12を使っての録音だったので、
気持ちは晴れ晴れでした。(^^)
写真を撮るのを忘れてしまいましたので、
その光景を見ていただくことができないのは残念ですが、
非常にいい録音ができました。
さて、nシリーズのヘッドアンプ部分だけ使いたいけど、
どうしたらいいの?というお問い合わせをいただきました。
nシリーズは、歪み率が0.003%以下、という実測ですが、
これはST OUTまで通ったときの値ですので、ヘッドアンプだけだと、
さらにその数値はよくなります。
こうなると、いろんなシーンで活用していただくこともありえますよね。
こういうときはインサート端子を活用してください。
ブロック図を見ていただくと判るように、ADする直前の
信号を取り出すことができます。
また、インサート端子はTRSフォーン(ステレオ標準ジャック)に
なっているので、Y字ケーブルを使って接続してくださいね。
皆さんのさまざまな活用法をまたいろいろ教えてください!
では!
nシリーズをCubase以外のDAWと使うときは(2008.05.23)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
浜松は今日はいい天気です。
随分暖かく、というよりは暑くなってきました。
週末に洗車をしたいな、と思っていたのですが、
ここのところずーっと雨が降ったりしたので、
数ヶ月そのままになっています。早くキレイにしてあげたいです。
さて、この週末に録音作業する予定ですが、その前に、最近あったご質問にお答えしたいと思います。
nシリーズはCubase以外のDAWで使えるのか、どうなのか、というお話です。実際どこまで使えるのか、といえば、「普通に使えます」。
この「普通に」というところがポイントです。
他のDAWで使用するときは、16in/16out(n8は12in/12out)のオーディオインターフェース内蔵のミキサーになりますので、普通のIOと同じようにドライバーセットアップをしていただければ快適に使えます。オーディオインターフェースとアナログミキサーを買ってセットアップするのと同じような感覚でお使いいただけますので、モニター卓やミックスバッファーとしての選択肢に考えていただければと思います。
で、他のDAWに比べてCubaseとの連携機能は、下記のポイントで優れています。
1) ドライバーや環境設定が自動的に行なわれる
2) テンプレートが用意されていて、すぐに録音が開始できる
3) VSTエフェクトのウェットモニターとドライモニターとの切り替えをハードでできる
4) WorkModeの切り替えにより、ソフトの入出力ポートとハードの設定を一度にボタンでできる
5) トラックの選択やメトロノームのコントロールがハードウェア上からできる
これらの連携機能は、演奏する人や録音をする人の創造性を邪魔しないで、音楽制作に没頭してもらうために搭載した機能ですが、実はこれらの連携機能がなくても、実際は音楽制作の作業はすべて行なえるんですよね。ただ、ちょっと手間がかかるし、知識が必要です。
実際、mixiのコミュニティなどをみても、Cubase以外のソフトウェアで使っている方は結構いらっしゃいますので、そういったコミュニティをご参照いただくのもよいかもしれませんね。
というわけで、今週も終わりです。皆様、よい週末を。
作曲のススメ その14 まずはガイドを録音(2008.05.21)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
今週も月曜と火曜は東京に出張していました。
論理的な文章を書くための研修を受けたのですが、
とてもためになる、すごくいい内容でした。(^^)
さて、いよいよ録音する段階ですが、録音に関するこの後のワークフローを確認しておきますね。
1) ガイドトラックの録音
2) ドラムパートの打ち込み
3) ベースの録音
4) バッキングギターの録音
5) キーボードの打ち込み
6) リードギターの録音
7) その他の録音
まずはガイドとしてギターのバッキング(といっても、コードを鳴らしているだけ)を録音します。これはドラムの打ち込みをするときに、どういう盛り上がり方をしていくか、をあらかじめイメージしたいのと、構成を確認しやすくするためにやっています。
この部分は決まりごとはないので、メロディ(仮歌)を録音する人も居れば、ドラムをフィルなしとかでざーっと打ち込んで、その他のパートを入れてからフィルを追加するやり方もできます。要はご自身がイメージしやすい方法ならどれでも構わないです。
私の場合はギターから曲を作ることが多いので、ギターのコードで曲の盛り上がり方も含めて録音しておくと判りやすいんですね。なので、ギターコードから録音します。
それから、このギターは最終的には差し替えるので、音作りもそれほどせずにさくっと録音しています。
まずはCubaseを起動して、テンプレートから「n12 multi track recording」テンプレートを選択します。そうすると、Cubaseが起動してきます。このときに、私は48k/24bitで作業するので、テンプレートの初期設定である44.1kと違うよ!というメッセージが出ますが、そのままOKして次に進みます。
n12のST MIXモードボタンを押して、n12の入出力ポートの設定は完了です。録音準備はこれだけですので、やっぱり楽ですね。
ギターはn12のCH8に接続します。ガイドなんで、特に音は作る必要もないので、ダイレクトに接続してHI-Zボタンを押しておきます。
トラック1を選ぶと、録音待機状態になりますので、入力ポートを「n12-Dir8」に設定します。これで1トラックに、CH8のギターが録音できる状態になりました。
あとはクリックをBPM=76に設定して、n12のメトロノームボタンをONにして、録音開始!......というわけであっという間に録音完了です!
こうやってガイドを入れた後に仮のメロディを入れることもありますが、今回の場合はそれほど構成も複雑ではないので、そのまま進めていきます。
ちなみに、MIDIで作ったデータをそのまま使って、トラックごとに差し替えていく方法もあります。これも結構便利な方法です。今回の場合は、あまり打ち込みそのものに力を入れてなかったので、あくまでもデモという位置づけにしてます。なので、差し替えの方法ではやらないことにしました。きちんと抑揚とかもつけてデモを作ってる場合は、この方法の方が元のイメージを損なわずに録音ができますので試してみてください。
それでは次回からは各パートの録音を進めていきます。ではまた会いましょう!
作曲のススメ その13 バンドの編成を考えよう!(2008.05.15)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
前回のエントリーからちょっと空いてしまいましたが、
この月火と東京に出張していました。
出張している間は、ホテルからネットに繋ぐのですが、
今回宿泊したホテルはネット環境がなかったので、
のんびりとプチ夜景(11階で眺めがよかったです)を見て過ごしました。
さて、録音の準備の続きのお話ですが、リードシートもできて、いざ録音!という前に、録音する曲の楽器構成を考えておく必要があります。何トラックくらい使うのか、ということも事前に考えておくと、後でミックスをするときにスムーズですね。今回は特にハードウェアミックスで作業したい、という意図もあるので、事前にパート数を確認しておきたいところです。
現在公開しているデモは、ドラム、ベース、キーボード、そしてメロディ、という4つのパートでできています。これはあくまでもガイド用のデモなので、最終形はもう少し音の厚みがほしいところです。私はギターを弾くので、当然主役はギター!といきたいこともありますので、メロディはギターで弾きたいと思います。加えて、ギターのバッキングを左右に1つずつ、ちょっと違うニュアンスというか、違うアプローチで重ねて音を広げていきたいと思います。後は現在のデモに入ってるドラム、ベースは必須ですね。キーボードはエレピを基本的なバッキングにして、加えてシンセブラスのような音でリフを入れて、特にギターソロ後のサビを盛り上げたいと思います。ここの音色はいろいろ実験しながら決めたいと思いますので、今は仮でシンセブラスにしておきます。
というわけで、下記のような構成になりそうです。
1. メロディ(リードギター)
2. メロディ(ソロギター)
3. ギターL
4. ギターR
5. ベース
6. ドラムスL
7. ドラムスR
8. エレピ
9. シンセブラス(仮)
n12のハードミックスで考えると、ドラムスにはn12のSweet Spot Morphing Compressorをかけたいなあ、と思いますのでLRをそれぞれモノラルに展開します。エレピとシンセブラス(仮)は、ステレオチャンネルに落とすことにします。そうするとひとつモノラルトラックが空いてるので、ここは予備でとっておいて、何か後で録音したくなったときに使うことにします。
この構成だと、n12のMulti Track Recordingテンプレートがそのまま使えますので、それを活かして録音を進めていきたいと思います。
というわけで、録音する構成も決まりましたので、これからいよいよ録音作業に入っていきたいと思います!
作曲のススメ その12 録音前の準備が大事!(2008.05.09)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
ここのところ皆さんにお付き合いいただいている作曲の話ですが、ようやく曲の全体的な雰囲気も見えてきて、そろそろ録音段階になってきました。そこで今日は録音前の準備の話をしたいと思います。
録音する前に把握しておきたいのが、曲全体の構成です。自分だけで録音するにしても、バンドで録音するにしても、全体像を把握しておいてから録音を始めると非常にスムーズに進みます。
私たちがよく使うのは「リードシート」と呼ばれる、コード進行と構成を書いたやつです。私は楽譜があまり得意でないので、このリードシートをレコーディングのときに必ず作ります。また、他の人の録音をお手伝いするときは、事前にこのリードシートをもらうか、デモをもらって耳コピして、このリードシートを作ります。いずれにしても、リードシートなしで録音の作業をすることはあまりないですね。
しかし例えばCubaseのアレンジメントウィンドウなどで空のブロックにメモを作っておいて、構成がわかるようにしておく、という方法でやってる方も居ますよね。いろいろやり方はあると思いますが、全体像を把握する、っていうことがポイントだと思います。
で、これが今回の曲のリードシートです。
一応リードシートどおりのデモはこれです。
タイトルは、クールな男のイメージ、ということで「Mr.n」としました。ちょっと照れくさい名前ですけどね。(笑) リードシートには、ある程度その曲の雰囲気とかが判るような情報を入れておくと、後で見返したときに、「あれ、どんな曲だっけ?」と迷うこともあまりないですね。本当は、これにメロディの音符を入れておくと完璧ですが、私は音符が苦手なので今回は省略します。(^^;
デモを聴いていただくとお判りのとおり、いよいよ形になってきましたね。中身もちょこちょことコードをいじったりしています。やはりこうやってデモにしてみると、イメージと違うところとかが出来てきてわかりやすいですね。
あと、最後のエンディングはまだちょっと取ってつけたような感じになっているので、これから録音のときに手直しをしていきたいと思います。
それでは皆さん、よい週末を!!
ハードウェアミックスのときのCubaseのミキサー活用法(2008.05.08)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
いつも読んでいただいて本当にありがとうございます。
作曲のお話も盛り上がっているところですが、今日は少し別の話をしたいと思います。
現在の作曲と平行して、実は浜松の知り合いがやっているバンドのミックスをやっています。
もちろん、n12とCubaseを使って、最終的にはマスタリングまでを行い、CDを作る予定になっています。
音源の構成は、
Vo、Gt1、Gt2、Bass、Kick、Snare Top、Snare Bottom、Hi-Hat、Tom、F-Tom、Drum TopL/R、Chox3
という典型的なロックバンドの形です。で、これをCubaseのトラックに順番に並べますと、Tr1から順に、Tr15までモノラルの音源が並んだ状態になっています。
さて、ここからがポイントなんですが、n12のマルチトラックレコーディングのテンプレートだと、トラックは10まで、しかも、最後の2つはステレオトラックになっていますよね?しかし、今回のソースは全部モノラルで、しかも12トラックまであります。でも、これをn12のハードウェアミックスで仕上げていきたいわけです。どうしたものか??
ここで、Cubaseのミキサーが登場するわけです!n12の各チャンネルをバスとして考えて、Cubaseのミキサーで、n12のどのチャンネルに送るかを作っていきます。
このときに、ある程度まとめてコントロールできるものについてを、n12の同じチャンネルに立ち上げるとそれほど大変ではないので、今回のプロジェクトでは下記のようにまとめました。
CH1: Vo
CH2: Gt1
CH3: Gt2
CH4: Bass
CH5: Kick
CH6: Snare Top
CH7: Snare Bottom
CH8: Hi Hat
CH9/10: Tom、F.Tom
CH11/12: Drum Top L、R
さて、これだとコーラスはどうしよう、ってことになるんですが、ここで使うのがDAW To STのつまみです!これはテンプレートだと、「n12-L/R」という出力ポートに対応しているので、これもひとつのステレオチャンネル(ステレオバス)と考えて、コーラスの3トラックをまとめてこのポートに出力することにしました。
このときですが、ステレオチャンネルに出力したタムとトップについてはEQがn12でできますが、コーラスについてはEQやコンプを使うことができませんね。その部分をCubaseのミキサーを使ってやっていきます。それから、タムについては、Cubaseのミキサー上でPanを振って、ドラムセットと同じように配置しました。そうすることで、ステレオチャンネルにはパンが振られた状態で落ちてきます。当然、タム同士のバランスもCubase上のミキサーで取ってあります。
もともと、nシリーズの開発段階では、最終ミックスはCubaseのミキサーを使うことを想定して作っています。じゃあ、n本体のミキサーはどういう位置づけ?というと、モニター用卓、音作りのプロセッサー的な位置づけです。しかし、MTRのような使い勝手でも使えるよう、ハードウェアミックスモードを取り入れ、ソフトウェアをレコーダーのように使うユースケースをカバーしています。しかし、当初の想定ではミックスバッファー的、バスミキサー的な位置づけで、Cubaseのミキサーを軸に考えた使い方、というのもあったのですよね。なので、こういう場合は、上記のような応用をしていただくことで、ある意味、ミックス時におけるnシリーズ本来の使い方、と言ってもいいかもしれません。
実際のところ、「外部ミキサーとソフトミキサーがふたつあって判りにくい」というお話もよくあります。でも、2つあるからこそ柔軟にさまざまなシーンに応用できる、というのもまたあります。なので、どっち軸にするかなー、というところから考えていただくといいと思います。
例えば、普段はチャンネル数はそんなに使わないよ、ということだったら、nのミキサーで完結させるのは非常に楽だし、操作に戸惑うことはないでしょう。反対にトラックはかなりの数使うんだよね、ということなら、Cubaseのミキサーを軸に、ミックスバッファー的にnを使う、モニター卓として使う、という考え方で使っていただければと思います。
今回のプロジェクトも、もし可能ならば出来上がりの音を皆さんに聴いていただこうと思っています。こちらものんびりと待っていていただければと思います。
では、次回はまた曲作りに戻りたいと思います。構成ができてきましたので、いよいよ録音準備にとりかかります!
作曲のススメ その11 ソロとエンディング(2008.05.05)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
現在はお休み中ですが、曲作りは順調に続いています。
さて、前回は構成をおおまかに決めましたが、それに沿ってソロの部分のコード進行と、大サビのメロディとコード進行、そして、そのときにふっと降りてきたエンディングの部分があらかたできてきました。
まず、途中のソロの部分ですが、テーマの持っている雰囲気を維持しつつ、一定のコード進行を繰り返すパターンでいきたいと思いましたので、こんなコード進行になりました。
||: Am7(9) Fmaj7(9) | Dm7(9) G/A | Fmaj7(9) Em7 | Dm7(9) G7(13) :||
ちゃんと表示されていますかね? 自宅のコンピュータで打ち込んでいるので、いつもと勝手が違います。(^^;
この4小節の繰り返しでグルーヴを作っていきたいと思います。これも考え方としては、テーマが持ってるコード進行のいち部分を使うとか、例えばAm7(9) と Dm7(9)の繰り返しだけ、というのもあります。後者のAm7(9) と Dm7(9)の繰り返しだけで盛り上げていく、というのはFunkの曲では多くて、何にも考えずにどんどんソロをまわしていきたいときはよくやるパターンです。後はその逆で、Dm7(9) とAm7(9)の繰り返しとか、Dm7(9) と G/A の繰り返し、というのもなかなかクールでかっこいい感じになります。曲的にコード進行の雰囲気を活かしたいか、それともプレーヤーのソロをフィーチャーしたいか、などといった目的で、ソロのコード進行を考えていただくといいと思います。
さて、そのソロの後の大サビにあたる部分はこのようにしました。
|| Fmaj7(9) Em7 | Dm7(9) Em7 | Fmaj7(9) Em7 | Dm7(9) G7(13) |
| Fmaj7(9) Em7 | Dm7(9) Em7 | Fmaj7(9) Em7 | B♭maj7 E7(#9) ||
これもメロディがちゃんとありますが、今回はコード進行のみ観ていただきますね。8小節めのB♭maj7は、「あれ?」と思ったんではないかな、と思いますが、これは例の6つのコードではないですよね? どういうことかというと、これはDmのコードとほとんど同じ構成音でできたコードなので、Dmの代理コードとして使っています。で、その後のE7(#9)は、コードの構成音がG、とほとんど同じです。俗に「ジミヘンコード」と呼ばれているコードですね。これも3度の7thコードの場所に使うことが多いので、覚えておくと便利です。
さらにエンディングにちょっとしたソロを入れつつフェードアウトしたいな、というイメージができてきたので、下記のようなコード進行を追加することにしました。
||: F/G | | Em7 | |
| Dm7(9) | | G/A | :||
ちょっと切ない響きのこの進行でクールにフェードアウトして、この曲を締めくくっていこうと思います。
というわけで、実際のサンプルはまた次のエントリーなどで聴いていただきたいと思います。
それでは皆さん、ごきげんよう!!
作曲のススメ その10 構成を考える(2008.05.02)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
ここのところいい天気が続いていましたが、
今日は雨になりました。
明日から浜松まつりが始まるのですが、
お祭りを楽しみにしている皆さんは晴れるかどうかを祈ってることでしょうね。
さて、今日は前回ある程度方向性が見えてきたデモを、実際の楽曲に広げていくところのお話です。
今まで作ってきた部分は全部で8小節。これだけを曲、と呼ぶこともできます。例えばジングルがそうですよね。もっと短いものもありますもんね。私もいろいろとジングルを作りましたが、それはそれで立派な曲です。
しかし、今回の場合はバンドサウンドで録音することになっているので、できればもうちょっと形にしたいところです。そこで、この8小節を基にいくつかのパートを追加してみたいと思います。
パートを追加する、と言っても、いろんなやり方がありますので、どこから手をつけていこうか、迷ってしまうかもしれません。私も実際、いつもここの段階に時間を使います。出来た部分のメロディやサウンドを思い浮かべながら、歩いたりしてイメージを膨らませていきます。
とはいえ、イメージを膨らませるためには方向性が必要ですが、前回までの話で、「Norman Brownが気持ちよくクールにギターを弾いてるようなイメージ」という方向性にしていたので、そこに向かってどうするか、を考えたいと思います。
方向性が決まったら、次は具体的にどうするか、を考えましょう。Norman BrownといえばスムースJAZZですから、そういう雰囲気の曲をいろいろ聴いてみて、どんな構成になっているかを参考にしていただくといいと思います。もちろん、自分で考えてもいいと思いますが、大きく分けてこの後の道筋は下記のようになりそうです。Aメロというのが今まで皆さんと一緒に作ってきた8小節のことです。
1) Aメロ>ギターソロ(アドリブ)>Aメロ
これが一番簡単な方法。いわゆるトラディショナルなJAZZの手法ですね。こういうときは、Aメロを「テーマ」と呼びます。主に、アドリブが演奏できる人が何人かいたりする場合は、これで間をその人たちにゆだねる、という方法です。一見安直なようですが、よくあるし、ゲストを目立たせたいときなどは、敢えてこうやってフィーチャーすることもアリですよね。
で、この場合は、コード進行を素敵なものにしたいところです。ぐっと来る、そしてソロを取りやすいものに仕上げていきましょう。
2) Aメロ>Bメロ>サビ>ソロ>Aメロ
POPS的には、日本ではAメロ>Bメロ>サビと、3つをひとつの塊にするのが王道と言われています。後はこれの派生で、メロデイ>サビ>ソロ>サビとか、大きな塊が2つの曲もありますね。これはもう好みとか、その曲次第とか、歌詞が先にあるならその歌詞の雰囲気で考えていただければいいと思います。
私は個人的にはAメロとサビしかない曲は結構好きです。昔のR&Bの曲とかってそういう曲が多いんですよ。シンプルに盛り上がる感じです。
3) Aメロ>ソロ>ブリッジ>Aメロ
これは、上記2つの中間みたいな感じで、Aメロからアドリブソロで自由に回した後、ちょっと展開して盛り上げてAメロに戻す、というパターン。これもJAZZの世界ではよくありますね。特にソロを弾く人が、結構長めにソロをやれて、しかも盛り上がるタイプの場合は、そのソロの勢いを利用して大サビ的にみんなで盛り上がって、Aに戻ってクールダウン、っていうのは結構いい感じになります。誰がソロをやるのか、というところからアレンジを広げていくのも、バンドサウンドの楽しみ方のひとつですね。
このように、いろいろなやり方が想定されるんですが、今回は、3)のやり方でやってみようかな、と思います。ギターソロのあと、ちょっと大サビ的に盛り上がるメロディがきて、そして最後にテーマで終わる、という形でいきたいと思います。
このGW中に、録音のための仕込みをしていきたいと思います。ブログの書き込みもできればしたいと思いますので、休み中もちょこっとチェックしてみてください。では、次はソロのコード進行と大サビを考えていきたいと思います!!
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