作曲のススメ その10 構成を考える(2008.05.02)
皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
ここのところいい天気が続いていましたが、
今日は雨になりました。
明日から浜松まつりが始まるのですが、
お祭りを楽しみにしている皆さんは晴れるかどうかを祈ってることでしょうね。
さて、今日は前回ある程度方向性が見えてきたデモを、実際の楽曲に広げていくところのお話です。
今まで作ってきた部分は全部で8小節。これだけを曲、と呼ぶこともできます。例えばジングルがそうですよね。もっと短いものもありますもんね。私もいろいろとジングルを作りましたが、それはそれで立派な曲です。
しかし、今回の場合はバンドサウンドで録音することになっているので、できればもうちょっと形にしたいところです。そこで、この8小節を基にいくつかのパートを追加してみたいと思います。
パートを追加する、と言っても、いろんなやり方がありますので、どこから手をつけていこうか、迷ってしまうかもしれません。私も実際、いつもここの段階に時間を使います。出来た部分のメロディやサウンドを思い浮かべながら、歩いたりしてイメージを膨らませていきます。
とはいえ、イメージを膨らませるためには方向性が必要ですが、前回までの話で、「Norman Brownが気持ちよくクールにギターを弾いてるようなイメージ」という方向性にしていたので、そこに向かってどうするか、を考えたいと思います。
方向性が決まったら、次は具体的にどうするか、を考えましょう。Norman BrownといえばスムースJAZZですから、そういう雰囲気の曲をいろいろ聴いてみて、どんな構成になっているかを参考にしていただくといいと思います。もちろん、自分で考えてもいいと思いますが、大きく分けてこの後の道筋は下記のようになりそうです。Aメロというのが今まで皆さんと一緒に作ってきた8小節のことです。
1) Aメロ>ギターソロ(アドリブ)>Aメロ
これが一番簡単な方法。いわゆるトラディショナルなJAZZの手法ですね。こういうときは、Aメロを「テーマ」と呼びます。主に、アドリブが演奏できる人が何人かいたりする場合は、これで間をその人たちにゆだねる、という方法です。一見安直なようですが、よくあるし、ゲストを目立たせたいときなどは、敢えてこうやってフィーチャーすることもアリですよね。
で、この場合は、コード進行を素敵なものにしたいところです。ぐっと来る、そしてソロを取りやすいものに仕上げていきましょう。
2) Aメロ>Bメロ>サビ>ソロ>Aメロ
POPS的には、日本ではAメロ>Bメロ>サビと、3つをひとつの塊にするのが王道と言われています。後はこれの派生で、メロデイ>サビ>ソロ>サビとか、大きな塊が2つの曲もありますね。これはもう好みとか、その曲次第とか、歌詞が先にあるならその歌詞の雰囲気で考えていただければいいと思います。
私は個人的にはAメロとサビしかない曲は結構好きです。昔のR&Bの曲とかってそういう曲が多いんですよ。シンプルに盛り上がる感じです。
3) Aメロ>ソロ>ブリッジ>Aメロ
これは、上記2つの中間みたいな感じで、Aメロからアドリブソロで自由に回した後、ちょっと展開して盛り上げてAメロに戻す、というパターン。これもJAZZの世界ではよくありますね。特にソロを弾く人が、結構長めにソロをやれて、しかも盛り上がるタイプの場合は、そのソロの勢いを利用して大サビ的にみんなで盛り上がって、Aに戻ってクールダウン、っていうのは結構いい感じになります。誰がソロをやるのか、というところからアレンジを広げていくのも、バンドサウンドの楽しみ方のひとつですね。
このように、いろいろなやり方が想定されるんですが、今回は、3)のやり方でやってみようかな、と思います。ギターソロのあと、ちょっと大サビ的に盛り上がるメロディがきて、そして最後にテーマで終わる、という形でいきたいと思います。
このGW中に、録音のための仕込みをしていきたいと思います。ブログの書き込みもできればしたいと思いますので、休み中もちょこっとチェックしてみてください。では、次はソロのコード進行と大サビを考えていきたいと思います!!
ご参考
Norman Brown
http://www.normanbrown.com/
私の好きなギタリストのひとりです。彼の演奏はすごく歌心があります。曲も結構POPS的でいい曲が多いので、普段のBGMにも、聴きこむのもいいですよ。
コード進行パターン集
http://www.denen.org/article/d20010225.xhtml
いざというときに便利なのは、あるコード進行の塊をそのまま使う、という方法です。こういうパターンから始めて、少しずつオリジナリティを加えていく、というのも結構勉強になるものです。急ぐ必要はありません。先人の知恵はありがたく使わせてもらいつつ、ゆっくりやっていきましょう。



