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ヤマハ n12/n8 開発者ブログ~最高の音質と快適な音楽制作環境を目指して~

ハードウェアミックスのときのCubaseのミキサー活用法(2008.05.08)

皆さんこんにちは。ヤマハの石川です。
いつも読んでいただいて本当にありがとうございます。
作曲のお話も盛り上がっているところですが、今日は少し別の話をしたいと思います。


現在の作曲と平行して、実は浜松の知り合いがやっているバンドのミックスをやっています。
もちろん、n12とCubaseを使って、最終的にはマスタリングまでを行い、CDを作る予定になっています。
音源の構成は、


Vo、Gt1、Gt2、Bass、Kick、Snare Top、Snare Bottom、Hi-Hat、Tom、F-Tom、Drum TopL/R、Chox3

 
という典型的なロックバンドの形です。で、これをCubaseのトラックに順番に並べますと、Tr1から順に、Tr15までモノラルの音源が並んだ状態になっています。


さて、ここからがポイントなんですが、n12のマルチトラックレコーディングのテンプレートだと、トラックは10まで、しかも、最後の2つはステレオトラックになっていますよね?しかし、今回のソースは全部モノラルで、しかも12トラックまであります。でも、これをn12のハードウェアミックスで仕上げていきたいわけです。どうしたものか??


ここで、Cubaseのミキサーが登場するわけです!n12の各チャンネルをバスとして考えて、Cubaseのミキサーで、n12のどのチャンネルに送るかを作っていきます。
このときに、ある程度まとめてコントロールできるものについてを、n12の同じチャンネルに立ち上げるとそれほど大変ではないので、今回のプロジェクトでは下記のようにまとめました。


CH1: Vo
CH2: Gt1
CH3: Gt2
CH4: Bass
CH5: Kick
CH6: Snare Top
CH7: Snare Bottom
CH8: Hi Hat
CH9/10: Tom、F.Tom
CH11/12: Drum Top L、R


さて、これだとコーラスはどうしよう、ってことになるんですが、ここで使うのがDAW To STのつまみです!これはテンプレートだと、「n12-L/R」という出力ポートに対応しているので、これもひとつのステレオチャンネル(ステレオバス)と考えて、コーラスの3トラックをまとめてこのポートに出力することにしました。


このときですが、ステレオチャンネルに出力したタムとトップについてはEQがn12でできますが、コーラスについてはEQやコンプを使うことができませんね。その部分をCubaseのミキサーを使ってやっていきます。それから、タムについては、Cubaseのミキサー上でPanを振って、ドラムセットと同じように配置しました。そうすることで、ステレオチャンネルにはパンが振られた状態で落ちてきます。当然、タム同士のバランスもCubase上のミキサーで取ってあります。


もともと、nシリーズの開発段階では、最終ミックスはCubaseのミキサーを使うことを想定して作っています。じゃあ、n本体のミキサーはどういう位置づけ?というと、モニター用卓、音作りのプロセッサー的な位置づけです。しかし、MTRのような使い勝手でも使えるよう、ハードウェアミックスモードを取り入れ、ソフトウェアをレコーダーのように使うユースケースをカバーしています。しかし、当初の想定ではミックスバッファー的、バスミキサー的な位置づけで、Cubaseのミキサーを軸に考えた使い方、というのもあったのですよね。なので、こういう場合は、上記のような応用をしていただくことで、ある意味、ミックス時におけるnシリーズ本来の使い方、と言ってもいいかもしれません。


実際のところ、「外部ミキサーとソフトミキサーがふたつあって判りにくい」というお話もよくあります。でも、2つあるからこそ柔軟にさまざまなシーンに応用できる、というのもまたあります。なので、どっち軸にするかなー、というところから考えていただくといいと思います。
例えば、普段はチャンネル数はそんなに使わないよ、ということだったら、nのミキサーで完結させるのは非常に楽だし、操作に戸惑うことはないでしょう。反対にトラックはかなりの数使うんだよね、ということなら、Cubaseのミキサーを軸に、ミックスバッファー的にnを使う、モニター卓として使う、という考え方で使っていただければと思います。


今回のプロジェクトも、もし可能ならば出来上がりの音を皆さんに聴いていただこうと思っています。こちらものんびりと待っていていただければと思います。


では、次回はまた曲作りに戻りたいと思います。構成ができてきましたので、いよいよ録音準備にとりかかります!

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